解説・書評・評論(宇月原)

スッタモンダを窯に入れ

スッタモンダをかまにいれ
『マイセン 秘法に憑かれた男たち』J・グリーソン/南條竹則訳
新潮 2000年5月号

禁忌への迂路 鏡花の言葉はなぜ迷宮化するのか

タブーへのうろ きょうかのことばはなぜめいきゅうかするのか
ユリイカ 2000年10月号 特集*泉鏡花

仮想の盂蘭盆会

かそうのうらぼんえ
ユリイカ 2001年8月臨時増刊号 総特集*宮崎駿『千と千尋の神隠し』の世界 ファンタジーの力

<主>という呪い

ザ・ロードというのろい
ユリイカ 2002年4月臨時増刊号 総特集*『指輪物語』の世界 ファンタジーの可能性

ほどよく、まっとうに

ほどよく、まっとうに
宇月原晴明が読む『霧の果て 神谷玄次郎捕物控』
週刊藤沢周平の世界 20号 2007年3月29日

ブックレビュー

ほどよく塩梅された大名人の要所をつまみ食い

ほどよくあんばいされただいめいじんのようしょをつまみぐい
『円朝ざんまい よみがえる江戸・明治のことば』森まゆみ
中央公論 07年1月号

複雑に屈折した言葉だけが生み出すリアル

ふくざつにくっせつしたことばだけがうみだすリアル
『真実真正日記』町田康
中央公論 07年2月号

書斎の異端者が往く正統的な旅

しょさいのいたんしゃがゆくせいとうてきなたび
『澁澤龍彦の古寺巡礼』澁澤龍彦・澁澤龍子
中央公論 07年3月号

ヴァーチャルな中世に現代と未来が見える

ヴァーチャルなちゅうせいにげんだいとみらいがみえる
『中世日本の予言書』小峯和明
中央公論 07年4月号

古美術とともに転換期を生きた達人の証言

こびじゅつとともにてんかんきをいきたたつじんのしょうげん
『骨董裏おもて』広田不孤斎
中央公論 07年5月号

正気と狂気を彷徨う異様な力を秘めた言葉が再び

しょうきときょうきをさまよういようなちからをひめたことばがふたたび
『アルトー後期集成Ⅰ』宇野邦一・鈴木創士・岡本健 監修/翻訳
中央公論 07年6月号

ヨーロッパを、世界を激変させた三十年戦争という怪物の物語

ヨーロッパを、せかいをげきへんさせたさんじゅうねんせんそうというかいぶつのものがたり
『聖餐城』皆川博子
中央公論 07年7月号

妖怪という叡智一つで憂き世の闇と対峙する

ようかいというえいちひとつでうきよのやみとたいじする
『前巷説百物語』京極夏彦
中央公論 07年8月号

古書価という最後の審判と真正面から向き合う作家論

こしょかというさいごのしんぱんとましょうめんからむきあうさっかろん
『作家の値段』出久根達郎
中央公論 07年9月号

世紀末の破壊から新世界の創造へ魔人加藤の悪戦苦闘

せいきまつのはかいからしんせかいのそうぞうへまじんかとうのあくせんくとう
『新帝都物語 維新国生み編』荒俣宏
中央公論 07年10月号

神と仏が引き裂かれた時、消された異形の存在を追う

かみとほとけがひきさかれたとき、かされたいぎょうのそんざいをおう
『牛頭天王と蘇民将来伝説 消された異神たち』川村湊
中央公論 07年11月号

悠然と設えられた豪奢な古典の饗宴

ゆうぜんとしつらえられたごうしゃなこてんのきょうえん
『双調平家物語15』橋本治
中央公論 07年12月号

ただともにあることの不思議へ

ただともにあることのふしぎへ
『覘き小平次』京極夏彦 角川文庫 2008年6月
※文庫版解説

別格の夢 風太郎伝奇の茶味

べっかくのゆめ
私の山田風太郎 寄稿
『列外の奇才 山田風太郎』角川書店編集部 角川書店 2010年11月

未整理

  • 『定本久生十蘭全集4』久生十蘭 国書刊行会 2009年7月 ※月報

  • 最終更新:2013-10-22 19:21:04

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